医療レーザー脱毛はレーザー光線によって毛根にある育毛組織やその周辺組織を破壊することで脱毛する施術です。医師資格を保有する者が在籍する医療機関でのみ行える脱毛方法です。
私たちがいつも見ている皮膚の上に出ている部分を「毛幹」といい、「毛根」といいます。実際に見えている毛ですが、レーザーでダメージを与えるのは「毛根」の部分です。
さらに「毛根」と一言にいっても、その中はそれぞれの働きをする組織の集大成で成り立っています。医療レーザー脱毛の仕組みに関わっているのは、主に「毛母細胞」と「毛乳頭」、そして「バルジ領域」です。
レーザー脱毛ではレーザー光線によって毛根にある「毛母細胞」と「毛乳頭」と「バルジ領域」を破壊して脱毛を行います。
現在生えている毛が抜け落ちる脱毛効果だけではなく、毛根組織やその周辺組織を破壊するため、体毛が生えない環境を作ることができます。
レーザー光線には様々な種類があり、例えばシミやニキビ痕の治療等、また医学的な治療だけでなく様々な用途で使用されます。レーザー光線は自然光と違い波長が一定なので、波長の長さを変えることで、黒、赤、青等の色を感知して集中的に熱を与えることができるという特性があります。
脱毛で使用される医療用レーザーは、黒い色に反応するように設定されています。そうすることで毛根に含まれるメラニン色素(毛の黒い色素)だけに反応し、皮膚にはダメージをほぼ与えずに毛に熱を与えることができるのです。
レーザー光線によって毛根に熱エネルギーが蓄積すると、溜まった熱が広がることで根元にある育毛組織を破壊し、体毛が自然に抜け落ちます。栄養源を失った毛母細胞は毛を作りだすことが出来なくなるので、その毛根があった毛穴からは体毛が生えてこなくなります。
「脱毛サロンで行う光脱毛よりもレーザー脱毛は痛みが強いと聞くので怖い…」と不安に思われて医療レーザー脱毛へ通うのをためらっている方は多いかもしれません。
では実際にレーザー脱毛の痛みはどれくらいなのか、どうしてレーザー脱毛は痛みが強いと言われるのかを解説していきます。
レーザー脱毛は毛のメラニン色素に反応するレーザーの光を照射し、毛を発生させる元になっている毛乳頭や、毛包幹細胞を破壊する事で脱毛効果が得られます。細胞を破壊する際に痛みを感じるのは当たり前のことです。そのためレーザー脱毛はどうしても痛みが伴い、痛みに強い人でも多少の刺激は感じるものです。
黒い色のみに反応する光線を使うため、色白の方よりは色黒の方のほうが反応が強く痛みを感じやすくなります。
肌が色黒でなくても例えば日焼けした肌や肌色がくすんでいたり、シミやホクロがある所は痛みを感じやすくなります。
ではレーザー脱毛の痛みはどれくらいなのでしょう。レーザー脱毛の痛みについて、説明ではほとんどが「輪ゴムでパチンとはじく程度」と説明していますが、輪ゴムの太さや輪ゴムの引き具合によって痛さは変わるものです。実際にレーザー脱毛を受けた人の口コミを調査すると、「少しピリッとする痛み」痛みの感じ方にはかなり個人差があり、一概に「痛みはこれくらい」というものに当てはめる事が出来ないのではないかと思います。
札幌さくらビューティークリニックで医療レーザー脱毛の施術を受けた患者さまの、
医療レーザー脱毛の痛みに関するモニターブログをまとめました。
【下半身+VIO4回目】
vioと脇の部分はしっかりと冷却してくれるので痛みは生じますが、 我慢できる程度なので安心して施術を受けられます。
(S.I.様)
【全身脱毛+VIO+顔2回目】
vioはさすがに多少の痛みがあります。
痛くないですか?と声をかけて下さるので安心して施術が受けられます。
(N.M.様)
【全身脱毛1回目】
痛みも腫れもなく脇などの濃い毛の部分は面白いほど ポロポロ抜け落ちました。 腕や足などはまだチクチクしていますが1回目でも効果抜群です!
(S.Y.様)
脱毛の痛みには毛の色の濃さ・太さ、肌の色、皮膚の薄さが大きく関係していて、太い・濃い毛のある部位、色素沈着(黒っぽく)している肌、皮膚が薄く(骨に近い)知覚が敏感な部位では強く痛みを感じます。部位としてはワキやひざ下など毛を剃って太くなっている部分や、VIOなど太くて丈夫な毛が密集している部位、手の甲や指、膝など皮下脂肪が薄く皮膚のすぐ下に骨がある部位などが特に痛みを感じやすいようです。
一般的に痛みを感じるレベルを部位毎に5段階でご紹介します。
★1つは肌をはじかれたような感覚で痛みを感じないレベル、★5つは声を上げそうになる強さの痛みです。
毛量や皮膚の状態などにより痛みの感じ方には個人差がありますので、あくまで参考としてご覧ください。
人によって痛みの感じ方は様々ですが、毛量が多い初回から回数を重ねることで毛量が減り、痛みにも慣れていって辛さが軽減されることもあります。
レーザー脱毛の機械の種類や施術の行い方はクリニックによって様々なので、ご自身に合った所をカウンセリング等を通して見つけましょう。少しでも痛みを軽減するためのポイントは月経前後のお肌の敏感な時期は照射を避け、日頃から日焼けに注意し保湿を心掛けましょう。